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【インタビュー】竹笛おじさん(山田 尚さん)

2016.06.14更新
竹笛おじさん(山田 尚さん)
竹笛おじさん(山田 尚さん)
愛用の竹笛
愛用の竹笛
短い竹笛
短い竹笛
竹細工
竹細工

  作り竹笛で、作り演奏を。 

  今では皆さんに竹笛おじさんで知られている山田さんですが、のきっかけは、西植田町にあるドングリランドのイベント、呼子笛(よぶこぶえ)作り参加したことからだそうです。短い竹に、少し手を加えると音が出る!この時の驚きが、以後のいろいろな笛作り(たて笛、横笛、鳥笛、共鳴笛、うぐいす笛等)の基になっている、とか。「退職後、何かやってみたいと思っていた頃、ちょうどこの呼子笛出会い、長さと太さの違いによって音が変わることに興味を覚え、竹笛作りの試行が始まったんです」。もともと手先が器用で、音楽好きだったことから、竹笛作り夢中になっていったそうですこうして今日の「竹笛おじさんが誕生したのです。

 竹笛を作り始めた当初は、市立図書館通い、笛に関する本を次々読んだそうです。倉庫に保管してある本までも目を通し、大ページはコピーをとりました。それでもその頃の竹笛は、自己流ため音がとれず、曲を聞いた人から「音おかしいと言われることもあったそうです。そこで、“音が出る竹ではなく“楽器として楽しめる竹笛”を目指し、チューナーで音を調整していくなど、日々努力を重ねました。それから4~5年経った頃、音楽関係者から「楽器になりましたね」という言葉をもらったそうです。山田さんの竹笛が、楽器として認められた瞬間でした

 その後、山田さんが高齢者施設で演奏を披露するようになったのは、友達のこんな一言からだったそうです。「母親がデイサービスから帰って来て、“今日はマッサージだけでつまらんかった”と言ってましたから、下手でも行ってあげたら、喜ばれると思いますよ」。山田さんの背中を押した友達の言葉が、今日まで続く「出張ボランティア」活動に繋がっているのです。


 「竹笛作りの魅力は、身近な材料で時間かけて、長く楽しむことができるんですよ」。その言葉が象徴するよう、ご自身が里山や川筋に出向き、手頃な竹を探すところから始まります。それから1~2年乾燥させ、様々な工程を経て、ようやく音出す作業と向き合うのです。なんと根気と手間のかかることだろうかと驚かされます。竹の太さ長さ、肉の厚さによって、音色が違って来ることから、作る笛にあわせて、太さ長さを見極める必要があります。音色の良い竹笛を作るには、材料はもちろん、一定の気温の時に、音をとることが欠かせないそうです。「一番良い音色を出すには、音合わせをした気温と同じ条件にすることなんです」と教えてくれた山田さん

 演奏レパートリーは、約200曲。「早春譜」「荒城の月」「ふるさと」。愛らしい童謡唱歌から心に染み入る古賀メロディーまで、お年寄りたちがずさむことのできる、明治・大正・昭和の懐かしたちがずらり手作りの譜面帳に、自身で書き起こした「数字譜」が丁寧な文字で書き記されていますそして春夏秋冬の歌、それ以外の歌が、きちんとすみ分けされているのです。ページをめくるたび、竹笛演奏への情熱と愛情が伝わって来ました。

 お年寄りたちは、演奏によって、懐かしいメロディや歌詞を思い出し、思わず口ずさむそう。「昔、覚えた曲は思い出すようですね」と山田さんやさしい音色をきっかけに、青春時代や家族、故郷ことなど、様々な思い出が蘇り、気持ちに変化が生まれるのでしょう。そして、心が癒されるのでしょう。演奏を楽しんでくれた、お年寄りたちのいい表情出会えるたびやって来てよかった」と実感するそうです。

 「竹笛
を聴きたいけど、機会がないという人。竹笛を楽しんでくれる人がいれば、これからも演奏を続けていきたい」と語ってくれた山田さん。最後に「竹笛を上手く吹くには」という質問に、「歌うように吹く」。なんとも山田さんらしい答えが、返ってきました。山田さんの竹笛や竹細工をご覧になりたい方は、市民活動センターに一部を展示してあります

※山田さんへの取材日は2016年4月27日です。

 

 

お問い合わせ先
●高松市木太町2869-2
●087-834-4874 ※演奏ご希望の方は、送迎について相談して下さい。