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【企業CSR】 株式会社 ミヤプロ 代表取締役 宮嵜佳昭さんに聞く 

2014.06.25更新

 全日本印刷工業組合連合会は、単一業界で初めてCSRの認定制度をはじめました。
 CSR=企業の社会的責任といっても、世間ではまだまだなじみの薄い言葉かもしれません。印刷業界では、認定の基準として①コンプライアンス②環境③情報セキュリティ④品質⑤雇用・労働安全⑥財務・業績⑦社会貢献・地域志向⑧情報開示・コミュニケーションという8項目で評価しています。つまり、法令を遵守しているか、環境に配慮しているか、情報管理が正しく行われているか、健康、安全、福祉など社会の必要に叶う品質のものを作っているか、誠実に雇用状態の向上を目指しているか、財務状況が健全であるか、地域志向の社会貢献をしているか、情報開示を適切に行っているか、といった点です。これらの基準を達成した会社のみ、印刷製品にCSRマークをつけることができます。印刷会社の信頼が高まるだけではなく、その会社に印刷物を発注した会社も社会的信頼を得られるというしくみです。
 

 印刷業界が積極的にCSRを行うようになったのには、あるきっかけがありました。ある印刷会社が使っていた高い濃度の溶剤が胆管癌を引き起こしたという問題…
 

 パソコンとインターネットの時代、ただでさえ紙媒体は厳しい時代を迎えています。その上、この事件のイメージが印刷業界に重くのしかかりました。優秀な人材も失い、この状況を放っておくことはできませんでした。
 

社会に貢献する印刷業の姿を実践すること、つまりCSR活動が会社を救うと考えたのです。CSR研究の第一人者である横浜市立大学の影山教授との共同設計による基準を作成、同大学CSRセンターが審査を実施し、外部の有識者で構成される認定委員会で判定を行うことになりました。
 

 CSRに認定されると、「キツい」と言われる会社にも、新卒の学生が希望して入社してくるようになりました。認定基準に照らし合わせてみると、自分たちの会社ができていなかったことも見えてきたと言います。ちゃんとやっていると言っても、根拠が出せなければ意味がないということも。
株式会社ミヤプロは、香川県の「エコアクション21」にも業界四国初で認定されました。
 

 実は、こうした認定制度をとろうとすることは、営業利益を出さなければならない経営者にとって楽なことではありません。しかし、実際に認定を得ると、社内の空気が変わりました。急に売り上げが増えるわけではない、けれど、良い雰囲気がお客様に伝わり、上昇するスパイラルが生まれたと宮嵜社長は感じました。
 

 株式会社ミヤプロが音頭をとって始めた「さぬきマーチング委員会」という取り組みがあります。香川の風景を切り取った風景画を通しての地域おこし。プロの画家に依頼してさぬきの風景を絵にしてもらい、それらを展示したり、名刺やハガキ、一筆箋などにしてビジネスツール等に使ったり…この絵をきっかけに新たな輪が生まれています。
 

 一見、印刷業に直接的に役立つように思えないことでも、それが働く人に影響し、人からビジネスにも好循環をもたらす。一歩引いた客観性と強い信念、行動力がもたらした果実であると感じました。
 

お問い合わせ先
株式会社ミヤプロ tel 087-851-0515